佐世保市幼児教育センター子育て講演会に行って来ました。

 掲載日:2024/10/28

大人も子どもも いま ここ を大切に!

〜子育ての合言葉は それでいいよ だいじょうぶ〜

 

 爽やかな秋空が広がった10月12日(土)、清水地区コミュニティーセンターで幼児教育センター主催の子育て講演会が行われました。
講師は、独立行政法人 国立特別支援教育総合研究所 インクルーシブ教育システム推進センターの
久保山茂樹さん。今回の演題は『大人も子どもも いま ここ を大切に!』。

 

いったいどういう意味なのだろうかと興味を持ってお話を聞きました。 

 

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 自身の子育てや経験や長年、特別支援教育に携わってきた豊富な経験をお持ちの久保山さん。その経験に裏打ちされた言葉は、とても優しく、前向きな気持ちにさせてくれるものでした。

 

 久保山さんによると子育ての合言葉は、“それでいいよ だいじょうぶ” だそうです。
そのだいじょうぶをご紹介します。

 

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 毎日一生懸命しているあなたなりの育児、それでいいんです。それでだいじょうぶ!
 日々の暮らしの中で、喜びも、悲しみも、怒りも分かち合ってきた親子。それぞれの親子には、それぞれの親子だけが共有している「歴史」があって、それをもっと大切にしていいと思うのです。傷つくようなことを言う人は、親子の歴史の一部しか知らないのだから、そんな人の言葉は気にしないで。自分たちの「歴史」に誇りを持って。

 

 「いい親」を演じなくていい
 もしも間違ったかなと思ったら、そこからやり直せばいい。何度でもやり直せばいいんです。
うまくいかないことはもちろんあります。どんなに大事な我が子だって、かわいく見えないときもあります。我が子の良いところを探そうと思っても、見えない時があります。
でもだいじょうぶ! だって、みんなそういう気持ちを抱えながら子育てしているんですから。

 

 いろんな人をまきこもう、いろんな人とかかわろう。
 子育ての責任をすべて一人で背負う必要はないと思うのです。
いろんな人の力を借りて、子どもはみんなで育てましょう!
「私は親失格?」なんて思わなくていいんです。園や学校の先生、保健師さんや保護者仲間に話してみませんか。いつも行くところで、味方になってくれる人を見つけましょう。

 

今までの子育て、そんなに間違っていなかった。自分なりに精一杯やってきた! 
自分に向かって、時々そう言ってみましょう。もっと、自分をほめましょう。

 

 そして、子どものためだけではなく、自分自身の生き方も大切にしていきましょう。
お母さん、お父さんが元気でいなければ、子どもが困るのですから。

 

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 これまで「できないこと」に着目していた子どもへの評価のまなざしから、「いまできていることを豊かにする」共感のまなざしへと変化しているそうです。

 

 「みんながいっしょ、おなじようであること」「みんなができることは、できるようになること」を求められてきた時代は、緩やかに変化し今は「できないこと探しではなく、できることを活かして、お互いを助け合う」共生の社会を作っていこうという考え方に。そのためにはコミュニケーションが大切。
十人十色というように、ひとつのことを全く同じようにとらえていることは稀です。
だからこそ、コミュニケーションでお互いの思いや考えを知ることが大事だということ。

 

 できる能力を活かし、お互いを補う社会は、これからの世界を多様性のある、持続可能なものにするためには必要なことだともお話されました。自分のできることが、誰か助けることになる・・・

 

 優しい社会の姿を想像させてくれる、優しい先生のお話でした。

 

 

 



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