森林浴で佐世保探訪
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今回は、佐世保市内での森林浴を通して、歴史や民話、産品にもまつわるスポットを巡っていきます。
親子で自然に触れながら佐世保を探訪する小旅行として楽しめそうですね。
■弓張岳公園
園内には、野口雨情など佐世保市にゆかりの詩歌や歌人の碑が並んでいます。
展望台からは、九十九島佐世保港のパノラマを見渡せる公園で、観光地としてもよく知られています。
今回紹介したいのは、景観の良さだけでなく、駐車場の北側にある公園です。ここには佐世保市の歴史が自然とともに残っています。
佐世保は1886年に鎮守府の設置が決定して以降、驚くべきスピードで近代化が進みました。旧日本海軍の主要拠点であった佐世保鎮守府の防空のために設けられた円形の砲台跡があります。1945年(昭和20年)6月の空襲では14回の電測射撃を記録しています。戦後砲台は撤去され、今は砲台跡として当時の面影を残しています。森林浴を楽しみながらも、お子様に佐世保市の歴史を伝えられるのもいいですね。
交通アクセス
【バスをご利用の場合】
佐世保駅前からバス約25分「弓張展望台」下車(弓張岳行き)です。
【マイカーをご利用の場合】
佐世保駅から約15分です。
【お問い合わせ】
公園緑地課 TEL:0956-24-1111
■眼鏡岩公園
大昔、大きな鬼が昼寝をしていました。あたりの騒がしさに目を覚ました鬼が、うーんと手足をのばしたとたん両足が前の岩に当たってポッカリ二つの穴があいたという民話が語り継がれています。
実際は、数十万年前このあたりが海だった時代に、海波によってできた海食洞穴といわれています。
この眼鏡に似た巨大な自然の岩は荘厳な雰囲気を醸し出しています。
広場にはアスレチック遊具もあり、トイレや屋根付きの休憩所も整備されています。
周りは木々が生い茂っていますので木陰がたくさん!涼しい風に癒されますよ。
春は桜、秋はもみじで四季それぞれの風情を感じさせてくれます。
交通アクセス
【バスをご利用の場合】
佐世保駅前からバス約17分。「左石」バス停下車(大野行き、矢峰行き)後、徒歩約5分です。
【マイカーをご利用の場合】
佐世保駅から約15分です。
【お問い合わせ】
公園緑地課 TEL:0956-24-1111
■板山公園(みやまの里)
眼鏡橋から世知原町へと進みます。山道を登っていくと、急須から湯呑にお茶を注いでいるモニュメントがあります。ご存じの方は多いと思いますが、その道路向かい側にあるのが板山公園です。
世知原は、長崎県でも雲仙に次いで冷涼で霧深く、澄んだ水が豊かなために、お茶の生産においては適した環境なのです。
栄西禅師の播種が起源かどうかは定かではありませんが、平戸市に一番近い産地として、世知原では古くから茶樹が自生的に生えていました。
そのため茶園の造成がすすめられ、現在では長崎県内では東彼杵についで約20%の生産量となっています。
とんぼや蝶が飛び回り、セミの鳴き声や鳥のさえずりを聞くことができる自然豊かな公園です。高台の展望台からは世知原町を見渡すことができ、山々に囲まれた眺めに心が落ち着きます。
交通アクセス
【バスをご利用の場合】
佐世保駅からバス約35分。「板山」バス停下車(知見寺世知原線) です。
【マイカーをご利用の場合】
佐世保駅から約30分です。
※駐車場はありますが、区画整理されていないので、ご注意ください。
【お問い合わせ】
公園緑地課 TEL:0956-24-1111
森林浴を楽しむには、ぜひとも以下のことにご注意ください。
・公園には駐車場があります。必ず指定されている駐車場をご利用し、路上などへ駐車して近隣住民に迷惑のないようにしてください。
・ゴミは必ず持ち帰りましょう。
・イノシシにご注意ください。イノシシにばったり出会っても、「近づかない」「騒いだりせず、刺激を与えない」「近づいてきても後ずさりする」など気をつけてください。
またヘビ(特にマムシ)やハチなどを見かけても、刺激せずできるだけ避けてください。
・熱中症対策として、帽子をかぶらせたり、こまめな水分補給、汗をかいたら着替えさせるなどしたほうがいいですね。
・虫刺され予防として、虫よけスプレーも用意してください。森林に入る前にスプレーをかけても、汗によって流れてしまうので、こまめにスプレーすることも重要です。
・服装にも注意しましょう。タンクトップやショートパンツではなく、袖や裾のあるものを選ぶと、転んだりぶつかったりした時、すり傷や切り傷などケガの防止になります。
・お子様を一人で遊ばせることがないよう、必ず一緒に行動してください。