“第2の家” 子ども食堂「宝ハウス」
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「ただいまー!」「おかえり!」
毎週水曜日、15時を過ぎると子ども達がやってきます。
「今日は何を作るの?」
「お好み焼きを一緒につくろう!」
子ども達は、一度学校から自宅へ帰り、ランドセルを置いてからこの宝ハウスに遊びに来ます。
今日学校でどんなことを勉強したのか、給食はこんなメニューだった、先生とこんな話をしたと家族のような話が自然とできます。
最近あった出来事を家族に話して聞かせるかのような姿を見ると、子ども達にとっては、もうひとつの家「第2の家」であるかのような空間です。
いろんな話で笑ったりしているうちに、お好み焼きは焼き上がりました。
子ども達は、おいしそうに食べ、帰るまでにもう一枚焼きました。
今度時間がとれたら、おばあちゃんやおかあさんも一緒に遊びに来てみんなで一緒にいろんなお好み焼きを作ろうと約束し、子ども達は家路につきました。
「子どもは宝物」
そうおっしゃる立石さんが、2018年7月に放課後の小学生が気軽に立ち寄ることができる居場所「宝ハウス」をオープンしました。
手作りの食事を提供する「子ども食堂」として、また子どもたちが自由に過ごせる場として毎週水曜日に開放しています。
ご主人が所有するアパートの2部屋を改装され、子どもにとっては、食事をしたり勉強や読書をしたりするには十分な空間です。
立石さんが子ども食堂を始めるきっかけとなったのは、小学校に勤めるご友人から聞いた話でした。
育児放棄や家庭の経済的な問題で朝食を食べられずに登校する子どもたちが佐世保市にも存在しているという事実。都会だけではなく身近であることにショックを受けましたが、それならば自分が食べさせてあげようと立ち上げたのがこの宝ハウスです。
「子ども食堂」といえば、たいてい月に1回程度の開催が多いですが、宝ハウスの場合は毎週水曜日に開催するこだわりもあります。
家で両親が帰るまで一人で過ごす寂しい時間が少しでも短くなるように。また家族とケンカして家に居づらいこともあるかもしれない。天候によっては、部活が休みになって、遊びにくる子も居るかもしれない・・・。
そんな子ども達の中に、本当に困っている子もいるかもしれないと思うと、月に1回よりは毎週1回開放し、少しでも多くの子ども達に遊びに来てほしいとおっしゃいます。
●宝ハウスについて
どんなところ? | ごはんを食べたり、勉強したり、遊んだりします。小学生たちがほっとできる場所です。 |
参加費・持参品 | お金は必要ないです。無料。 安心しておなかいっぱい食べ、勉強したい子は勉強道具を持ってきてね。 |
開催日時 | 毎週水曜日 15時〜17時 ※学校指定帰宅時間に合わせています |
どこにあるの? | 黒髪山 大智院の上、三浦保育園そばです。宝ハウスへの登り口のところには、赤いのぼりが立っていますので、そこから階段を登ってください。 |