子育てあるある 〜妊娠・出産編〜
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はじめての出産の時は、経験者から話を聞いていたとしても、不安なものは不安です。
“初めての出産”は、わからないことだらけ。でも、大丈夫!!
今でこそ話せる出産経験者の嬉しかった話や恥ずかしい失敗談も踏まえ、『子育てあるある』の一例をお届けします。
私の場合、3月のはじめのまだ寒さが残る頃に妊娠がわかりました。
4月に佐世保市へ転入し、母子健康手帳ももらいました。
【妊娠してみると・・・】
・食べづわりで、空腹になるとひどい吐き気に襲われた
・炊きたてのお米の匂いが苦手になった
・乗り物酔いがひどくなる
・体温が高くなるため、自宅のクーラーをつい強めに設定。(-2℃くらいがちょうど良かった)
・赤ちゃんに良くないとわかっているのに、なぜか急にスリルあるサスペンスやホラー映画を観たくなる。やはり家族に止められる。
体質がまったく変わってしまったように、それまでの香りや食べ物の嗜好も変わりました。
いつも魚の刺身が食べたくてしょうがありませんでした。また「急に○○を食べたくなる」ことが増えました。
そして出産までは赤ちゃんの体のことを考えるとほとんどの薬は飲めないので、健康には注意しないといけません。
2人目を妊娠していた間、急性副鼻腔炎を患いましたが、抗生物質を飲めず長期間苦しみました。
【産婦人科へ通院している間】
・体重管理がかなりシビア
産婦人科の先生から、「この時期は、○○kg」まで大丈夫!」と言われていたが、体重超過。
体重の折れ線グラフが紙面からはみ出るとしかられ、泣きそうになる。
・(私ではないが)お腹が大きくなっているのにマタニティインナーを身に付けていないと先生からこっぴどくしかられることもある。
・男の子の名前も女の子の名前も両方考えてみたかったので性別は最後まで教えないでくださいと頼んだ直後に、いきなり「男の子」と断言される。
マタニティインナーは産前産後兼用に工夫されており、肌にも心地良い素材で締め付け感が少ないのでストレスが減るという役割もありますが、お腹の赤ちゃんも守るという役目もあります。
私は産後に体型が戻るか不安だったということもありましたが、思いのほか素材感が気に入り、産後もしばらく使用してました。
【お腹が大きくなると・・・】
・お腹がじゃまで足元が見えない。
足元が見えないので、階段で転げ落ちないか怖くなる。いや、一度転げ落ちたが赤ちゃんは大丈夫でした。
・お腹の中で、家族の話し声に反応してピクピク動く赤ちゃんについ感動。特に笑い声によく反応した。
・暇さえあれば、生まれてくる子どもに使ってほしいおもちゃを調べてしまう。
職人が時間をかけて作った「動く・音が出る」高価なおもちゃを通販で手に入れたが、息子は見向きもしなかった・・・。
・子どもの名前で盛り上がり、何時間でも主人と話し合うが、ネーミングのセンスがない。
・主人は外出すると、通りを歩く妊婦や赤ちゃんを抱いた母親が何故か目につくようになったと言っていた。気のせい?
出産予定日が近くなると、私も主人も親戚から声をかけられることも増えてきます。
「出産は病気じゃない」とか「私達の頃は産んだ次の日から働いていたとか」いう話を聞くとナーバスにもなりましたが、買い物や駅、バス停などで見知らぬ方々が、「そろそろね」とか「男の子?女の子?」と気さくに声をかけてくれ、話をするのは嬉しかった。さらに「今旬だから、これ食べときなさい」と買い物袋の中から季節の野菜や果物をいただくこともありました。
初対面なのに、やさしい方々との出会いがたくさんありました。これも佐世保ならではなのでしょうか?
【いざ出産・・・】
予定日の2,3日前に破水しました。病院へ連絡すると、もう来てくださいと言われ、必要な着替えだけ持ってお昼前に病院へ着きました。
「いよいよか・・・」、出産の準備に入るかと思いきや、助産師さんから「陣痛の間隔が10分になったら教えてください」と言われ、部屋に一人きり。
だんだん不安になる・・・しかし陣痛の間隔はじわじわと近くなる。
この間、一人だと確かに不安です。私の場合、市内に住んでいる母と妹、甥っ子が昼過ぎに来てくれました。
しかし、「ビデオで撮るよ」と言っていた主人ですが、まさかの手ぶらで病院へやってきました。
冷たい飲み物やアイスを一口でもいいから食べたくなってきたので主人に買い物に行ってもらったが、なかなか帰ってこなかった。後で聞いたら、コンビニで漫画を立ち読みしていたらしい。
陣痛の痛みもさらに増し、次の陣痛までの間隔が早くなっていく。
助産師さんが陣痛の間隔を確認しにきた。
「今は15分間隔です」と言うと、「あれ?まだ15分間隔ですか?」といたって助産師さんは冷静で、痛みに苦しむ私の顔を見ながらも、陣痛促進用の木馬を持ってきてくれた。
しかし主人と甥っ子が木馬に夢中になって遊び出す。
【とうとう痛みもピークへ】
看護師さんに背中や腰をさすってもらうとかなり楽になることがわかった!
ピンポイントで場所がわかり、さすったり押してくれる力加減が素晴らしく、痛みは和らぎます。この出産は、「乗り切れる」そう感じました。
しかし、主人に交代したとたん、あまりの下手さに絶望。
「違う、そこじゃない!」→「もっと力入れて!」→「もう!助産師さん呼んで!」→助産師さん来てくれる。この流れが延々と続きました。
この時、私にとって助産師さんはまさに神でした。
【16時頃、ようやく分娩室へ。】
主人に手を握ってもらったが、甥っ子と一緒におやつを食べていたようで、油でヌルヌルしていたり、
甥っ子は苦しむ私を心配して、お気に入りのおもちゃを持ってきて慰めてくれたり、
出産が17時過ぎると「時間外」の追加料が発生することが急に怖くなったり、
「いきんで」と言われ、やっといきんでいいんだと思ったら、つい機材を蹴ってしまったり・・・。今思い出しても恥ずかしくなります。
我が子を痛みながらも心配してしまうのですが、生まれそうで、なかなか出てきてくれません。
しかし、時間の感覚がなくなった頃に、ようやく生まれてくれました!先生が私のお腹の上に我が子を置いて、対面させてくれました。
痛みは一瞬ふっとび、感動と喜びで嬉し涙が流れました!
しかし、すぐに振り返って私が見たのは、時計。「まだ17時になっていない!」・・・安心・・・。
その後、胎盤を出してもらいましたが、想像していた以上の量の胎盤が出てきました。
胎盤ってこんなにあったの?と驚いた記憶は今でも残っています。
出産後は、生まれた赤ちゃんを隣にゆっくり休めるのかと思いきや、そうではありません。
主人の両親、兄弟も来てくれたので休む暇などなし。腰の痛みが残っていたので、少しでいいから横になりたかったのですがそうはいきません。
私と主人の両親が親戚にも連絡をとっていたので、閉院時間まで常に親戚の誰かと話していた気がします。
そして気づくと、私のベッドで甥っ子が熟睡・・・。
妊娠がわかった頃は、ドラマや映画のワンシーンを想像していましたが、現実はこんなものなんです・・・。
みんなが帰ると、主人と二人で新生児室に行きました。
寝ている我が子を見てると、出産するまでにはなかったような感情があふれてきたのを覚えています。
そして、さんざん邪魔だった主人からは、私が言って欲しかった一言が聞けたので満足です。
今でも子どもの寝顔を見ると、産んでよかったと思います。